Step.1)タイミング療法
1)月経周期にあわせて卵胞計測・検査により排卵時期を予測します。
2)性交のタイミングを指導します。

Step.2)人工授精
人工授精とは
調整した精子を子宮内へ直接注入することで、受精をサポートする方法です。
人工授精の手順
1)卵巣刺激
排卵誘発剤を用いて卵胞の発育を促し、排卵を整える治療法です。
誘発剤には、内服薬、注射剤があります。(自然周期の場合もあります)
2)卵胞モニター
排卵の時期を予測する。
3)人工授精
精子:運動性の良い状態に調整 → 子宮に注入する。
人工授精の回数
累積妊娠率の結果
年齢に関係なく、6回までに妊娠する場合が多く、その後は頭打ちになる傾向が見られます。
【 人工授精の料金 】※保険適応の場合
・一般不妊治療管理料
750円
・人工授精
5,460円
※上記の治療以外に診察・検査・薬代等、別途かかります。
※検査内容や治療の回数などによって変わります。


Step.3)生殖補助医療(ART)へ
生殖補助医療とは
生殖補助医療(ART)とは、配偶子(卵と精子)や受精卵(胚)を体外で取り扱う高度な不妊治療法の総称です。体外受精や顕微授精、胚移植、卵子や胚の凍結保存や融解移植などが含まれます。
【生殖補助医療について】
調節卵巣刺激
採卵
体外受精
顕微鏡授精
胚移植
胚凍結
ART※1
※1: Assisted Reproductive Technology
体外受精・胚移植の適応
1)卵管性不妊
2)男性不妊
3)免疫性不妊
4)子宮内膜症性不妊
5)原因不明不妊
6)長期にわたる不妊

体外受精・胚移植の流れ
(新鮮胚移植+胚凍結の場合)
卵巣刺激
採卵
体外受精(顕微授精)・培養
胚移植
胚凍結
黄体期管理
妊娠の判定


県内初の超音波プローブ消毒器を導入し安全に配慮しています。採卵時の感染予防を目的に高水準消毒装置(trophon®︎2)にて経腟超音波を消毒しております。
培 養
体外受精または顕微授精の翌日に受精の確認を行い、受精した卵は培養液の中で2〜5日間培養します。
当院で採用しているタイムラプスインキュベーターは、15分ごとに胚の撮影を行い、受精の異常や形態変化の評価がより詳細に行うことができます。


タイムラプスインキュベーター

胚移植(ET)
細いカテーテルを用いて、経腟超音波で子宮を観察しながら受精卵を子宮内に移植します。
移植数は原則1個ですが、35歳以上、2回以上続けて不成功などの場合については2個胚移植することがあります。
黄体期管理
胚移植後は、着床環境をととのえ、妊娠を維持するために、黄体ホルモン(腟坐薬、内服)の補充を行います。
胚凍結
余剰胚は凍結が可能です。
妊娠による卵巣過剰刺激症候群の重症化が予測される場合は、胚移植をせずに全て胚凍結を行います(全胚凍結)。

保険適用の条件(生殖補助医療)
保険適用の制限年齢・回数
保険適用には年齢と回数が限られています

当院の採卵・凍結の制限
当院ではお産の安全性を考え、年齢制限を設けております。
採卵・・・女性の年齢が44歳の誕生日前日まで。
凍結・・・女性の年齢が45歳の誕生日の前日まで。
【凍結保存の制限】
1)夫婦が離婚。カップルが両方またはいずれかが死亡。
2)胚凍結保存延長手続きの際にカップルのいずれかが行方不明。
3)カップルが同意の上、両方からの廃棄の申し出があった場合。
4)子宮疾患などで母体が妊娠継続困難。
ARTを希望される場合
ART予約方法
お電話でご相談ください。
受診の予約を取らせていただきます。
☎︎ 023-652-1117(9:00 〜 17:30)
